• info@sjcapital.co.jp
  • 03-6264-6808
  • 2024-11-05

京都大学発のベンチャー企業ライノフラックス(京都市)は10月30日、総額2.8億円の資金調達を実施したと発表した。同社は、これまでエネルギー利用できなかった低質なバイオマス資源(植物性資源)から化学反応によって電気を生み出しつつCO2を回収できる「湿式ケミカルルーピング技術」を保有する。

京都大学イノベーションキャピタル、Beyond Next Ventures(ビヨンドネクストベンチャーズ)、グローバル・ブレインが運営する島津製作所のCVCファンドを引受先とした第三者割当増資によるシードラウンドで2億円を調達した。また、同社の革新性が評価され、環境省、京都産業21、京都大学の補助金事業に採択された。

小規模実証機
(出所:ライノフラックス)


調達した資金を用いて、1畳サイズの小規模実証機を製作し、発電およびCO2回収を実証する。すでに詳細設計が完了し、12月の完成を目指して製作を進めている。投入するバイオマス資源には、木材、農業残渣、食品原料加工残渣、酒類、飲料加工残渣などを計画する。また、研究開発体制・事業開発体制の更なる強化に向けて積極的に人材を採用していく。商用化は2028年を見込んでいる。

同社のコア技術である湿式ケミカルルーピング技術は、バイオマス資源を燃やすことなく特殊な液体に含まれる金属イオンの酸化・還元反応を用いることで、高効率・低コストのバイオマスエネルギーと炭素を回収を実現するもの。京都大学大学院工学研究科化学工学専攻の蘆田隆一講師による研究成果を基礎とする。

従来の火力発電と比較して発電効率は2~4倍となり、半分以下のコストで発電できる。また、純度99.9%以上のCO2を直接回収できるため、CO2回収・分離プロセスに追加コストを必要としない。液体を用いる湿式のプロセスのため、水分の多い低品位バイオマス資源をそのまま利用できる、といった特徴がある。

Share This

ミッション(Mission) 

SJ資本管理株式会社は、再生可能エネルギー分野への投資を通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。私たちは、太陽光発電や大型蓄電所を中心とした電力インフラにおいて、最先端技術を駆使し、効率的かつ安定したエネルギー供給を提供します。さらに、AIを活用した24時間監視システムにより、安全性を高めながら高い信頼性とコストパフォーマンスを実現し、顧客と社会全体の期待に応えます。

ビジョン(Vision)

次世代のエネルギー革命を牽引するリーダーとして、再生可能エネルギーの普及を加速し、カーボンニュートラルな未来を築きます。私たちは、資金力と技術的優位性を最大限に活かし、世界中のコミュニティに持続可能なエネルギーソリューションを提供することで、環境保護と経済成長の両立を目指します。信頼されるパートナーとして、グローバルなスケールでエネルギー市場の変革に貢献し、より良い地球環境を次世代に継承します。